田辺ひゃくいちの冒険

踏みつけたくなるウンコを求めて。

父の日に死んだ父の話

父の日に死んだ父の話(4)肺がんで余命3か月であることが告げられる

<< 父の日に死んだ父の話(3)何かと理由をつけては会社を休む 髪の毛をきっちりとセンターに分けた黒縁メガネの男性医師は、紙の上に描かれた肺のイラストにいろいろと書き込んでは、右肺の下部を黒く塗りつぶし、何度もボールペンの先で突き刺した。要は…

父の日に死んだ父の話(3)何かと理由をつけては会社を休む

<< 父の日に死んだ父の話(2)「シコシコしてるか」と聞きながら部屋に入ってくる 前回「股間に極太ソーセージを当て」と書いたが、もちろんズボンの上からである。決して裸ではない。父の名誉のために弁解しておく。何の名誉になるのかは知らないが。 年…

父の日に死んだ父の話(2)「シコシコしてるか」と聞きながら部屋に入ってくる

<< 父の日に死んだ父の話(1)「俺は作家だ」と言い張る まだパイパンだった17歳のころ、わたしは高校にほとんど行っていなかった。そんなことを言うと、かつての同級生は「え、そうだっけ」と首をかしげる。というのも、正確には行っていたからだ。ただ、…

父の日に死んだ父の話(1)「俺は作家だ」と言い張る

「父」と打とうとしたら「乳」と予測変換され、随分と長い時間が過ぎたことに改めて気づかされた。わたしが18歳のとき、たしか世の中が父の日ムード一色の頃だったと思う。父が死に去ってから、かれこれ15年になる。 「父」という字をじっと見つめてみると、…