田辺ひゃくいちの冒険

踏みつけたくなるウンコを求めて。

中国語でキャッチコピーを書けるようになりたい日本人の悪あがき(1)

次月発売の某誌への寄稿記事を書き上げた。「ゼロからイチの部分で言葉を生み出し、海外(特に中国)へ向けて自身の表現をダイレクトに発信できるようになりたい」などと豪語してしまった。中国は自身の赴任経験もあり、奥さんの家族の故郷でもある。

この発言は奥さんの家族たちにも翻訳されて伝播するかもしれず、今さら後には引けないだろう。なので、いつか中国語でキャッチコピーを書けるようになるための練習を今から少しずつ不定期でやっていくことにする。「一応、がんばってはみたんだけど」と言い訳するために。

ちなみにわたしの中国語レベルは、一夜漬けで手にした新HSK5級(旧6~8級)相当。短期間で詰め込んだ知識というものは、短期間で抜けていく。今では少しだけ読めるが、その他は書けざる、聞けざる、言えざるといった感じである。先行きはひどく暗い。

ただ、幸運にも奥さんが日本語と中国語のバイリンガルで、某エンタメ系事務所の公式ブログの専属翻訳者だったこともあり、色々とアドバイスをしてもらえる……はずだ。たぶん。

それでは早速、にこやかにスタート( ゚_゚ )

中国語のキャッチコピーを見てみよう


(参照:http://jiatx.com/news/2012-05-03/7592306_3.htm

原文:男人女人都喜欢大的。
和訳:男も女も大きいのが好きだ。

何のキャッチコピーかと思ったら、マンションである。
残念だが、おっ〇ぱいやおち〇んちんの話ではないらしい。

中国では結婚する際に新郎が新婦に新居を購入しなければならないという習慣が根強いので、不動産バブルがはじけるとかはじけないとかはなんのその。親の金も遠慮なく使いつつ、若くしてマンションを購入するケースはまだまだ多いようだ。

ちなみに原文の「都」には「すべて」「みな」といった強調の意味がある。英語で言うところの「All」に当たる。今回はこの「都」を使ってキャッチコピーを書いてみることにする。

つまり、中国の面白いキャッチコピーの構造をまるっとパクり、中国語のキャッチコピーを自分でも書いてみるというわけだ。何事もまずはモノマネから入るべし。

中国語でキャッチコピーを書いてみよう

原文:中国人和日本人的肛门都一样。
和訳:中国人も日本人もおしりの穴はおんなじです。

何のキャッチコピーを書いたかというと、ウォシュレット(温水洗浄便座)である。

先日の春節爆買でも売れに売れまくったようなので、「おしりの穴はおんなじ」という高尚な言葉から、両国間の友好的な関係がさらに発展することを期待したい。ウォシュレット(温水洗浄便座)関連の企業の方、ぜひご使用を。

ちなみにパナソニック製がよく売れるらしい。中国の電圧(220ボルト)対応で、ボタンもすべて中国語表示になっている。現地での設置無料券も同封されているらしく、中国に帰ったらすぐにでもおしりを洗えるというわけだ。

toyokeizai.net

とりあえず、中国向けならば、注意すべきは「中国人」と「日本人」という言葉の順番だろうか。中国赴任中に領土問題が吹き荒れたとき、「日中友好」と何かの機会に引きつった笑顔で書いたら、とある権力が豊かな方から「中日友好」と真顔で修正されて、友好どころか執行されるかと思ったことがある。

本当は「おしりの穴だけ日本製(只有肛门是日本制)」とかもいいなと思ったのだが、また死ぬかと思わされるのは御免だったので自粛しておこう。ちなみに「只有」は「~だけ」という意味で、英語で言うところの「Only」に当たる。

早速、始めたばかりの中国版Twitter微博」でも試しに発信してみることにする。今のところ、フォロワー数は3人で、すべてスパマーだけど。それでは、また。

>> 中国語でキャッチコピーを書けるようになりたい日本人の悪あがき(2)